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会社を大きくしようとも幸せになりたいとも思わない

執筆者の写真: 坂本圭
坂本圭
14 時間前
読了時間: 3分

先日、税理士さんに「会社を大きくしようとは思わないんですか?」と聞かれた。これは嫌味ではなく、率直な疑問として聞いてきたのだと思う。


これはすごく嬉しい話だ。


どうやら、僕の態度と会社がでかくなりそうな雰囲気を察知してくれたに違いない。丁寧に返した。


「全く大きくしようとは思わないです」


僕の中で大きいの定義が違うのかもしれない。


24歳の頃からバーで働いて通算15年間バーテンダーだった。割と高級なバーで働いていたので、カウンターには経営者から、芸能人、格闘家、俳優、漫画家、芸術家、作家までお話しさせてもらった。


僕の見てきた中で、幸せそうな人はクリエイティブな人ばかりだった。視点が外側より内側に向いている。だから、周りからどう思われようと見られようと、全く気にしない。本心で、自分の人生を生きている人たちばかりだった。


憧れているわけでは無いけれども、僕はこうなっていくのだなと途中でなんとなく気づく。


そして、幸せになりたいとは思わない。


「人は幸せになるために生まれてきた」と、36歳の時、超貧乏でたどり着いた五反田の自己啓発で覚醒。必死に幸せを追い求めてきたけれども、求めれば求めるほど…遠ざかっていく。


(あれ…何かおかしいぞ…)


燃えるような願望、金脈まであと少し、目標達成、願望成就、僕にはやたらと苦しい。勉強にはなったが、そもそもミュージシャンでアーティストの僕には少し相性が悪かった。


中でも、三日間缶詰でチームになってブレイクスルーを起こすアンソニーロビンズっぽい海外のワーク的なセミナー最終日。僕を除いたチーム全員が嗚咽して号泣した瞬間、


(ああ、気持ち悪い。やめよう)


僕は帰った。


どこが泣けるんだろう?

自分に欠陥があるのか?

帰り道で悩みながら歩いたのを覚えている。


「もうどうでもいい。」そう思った瞬間に、自分が本当に好きなものを見つけた。それが幸せを感じた。ゴミのような情報が脳にたくさん詰まっていて見えなくなっていたらしい。


今、自分が幸せになることに興味は無い。


専門性を生かして、それで幸せになってくれる人を見てこっちが幸せになる。


だから順番が逆になった。自分の幸せには全く興味がなくなった。


.


会社を大きくすることには興味がないが、強い会社にしたい。深く幸せを感じられる、ちゃんと悲しみに寄り添える、強く、優しい人が集まる組織にしたい。


それは真面目に会社を経営している人から見ればふざけたやろうだと思われるかもしれないけれども。楽しくない相手とは仕事をしたくないんだ。やっぱりここに行き着いた。無理していろんなことをした。「期待に応えたい」という思いさえも、今思えば利己的な考え方だったのかもしれない。


逆に楽しければ無限に、相手を勝たせられる原動力が出る。時間の区切りなんてない。無限の原動力だ。死ぬまで。


それは無名のマーケティング会社が他社の実績を超える唯一の手段だと思っている。


坂本圭


 
 
 

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